年末

こんばんは。

年末ということもあり、今年の生活を振り返ろうと思います。

・今年はなんといっても会社に入り、辞めてしまったことです。会社を辞めた動機らしい動機は特にもなく、ただなんとなくいろいろなタイミングが重なり、「退職」という文字の蠱惑的響きに魅せられたということに尽きます。我ながら愚か・・・。とはいえ、この選択が明らかな間違いとも言い切れず、改めて自分にあった道のりを検討していくことが出来るし、そうすべきであると今更ながら再認したのであります。周りの人はいい人ばかりでとても助かりましたが、それでも毎日が面倒でたまりませんでした。

CQ Crewという地元の友達と組んでいるラップグループのアルバムを鋭意製作中です。給料が入り、機材を購入することが出来、ようやく創作の姿勢が整ったことはとてもよかったです。現状の問題としてはラップというフォームに沿った、自分で納得出来るスタイルとリリックが見つかっておらず退屈し始めていることです。

 とりあえず、来年4月までには出来ていて欲しいです。アルバムに伴ってPV、ラジオ、雑誌というプロダクト制作の話も出ています。フォームとしてはすごい現代的かつ実用的でいいアイディアだと思うので、これも実現したいです。暇な時間という意味ではすごいあるのですが、何かを引っ張る、となった時に引っ張られる側の方が気になって仕方がないものです。が、そういう経験をすることは自身のクラゲ生活においても重要だと思いますし、そういうことを完遂させる、ということが何よりも今の自分には足りていないように思います。選ぶということは捨てるということ。このことが常に念頭にあった1年でした。全て自己満足なのですが・・・。

・この関連でいうと、今年は都会で遊ぶということがめっきり少なくなりました。大学4年間の空白故の狂騒の熱が冷めたと言いますか、より意味というものを重視していたように思います。その結果、交通費と時間を売りたくないという結論に至りました。基本的にコンビ二で酒を買い、地元のカラオケにいるというのが遊び方でした。何をしても満足出来ないという閉塞感はここら辺で養われた気がします。

 お金は入るようになりましたが、未だに有効な使い方というものは見当たりません。お金があると出来る行動範囲というものは実は3つほどのゾーンに分かれていて、一つのゾーンを超えない分にはさして変わりないのではないでしょうか?買いたいものはより身近にはなりましたが、減るという事実がまだ視界に映っているうちはフラストレーションは無くならなそうです。

・今年はトラップミュージックばかり聴いていました。808サブベースの音圧、細かいハイハットに刻まれるマゾヒスティックな快楽は何物にも代え難い。歌詞も無意味性の極地を目指すようで、そういった不穏かつ野蛮な音楽が現代社会で流行しているという事実はとても興味深く、また2017年特有の現象がまだ起きていることに興奮を覚えました。Apple Musicといったサブスクリプションサービスを導入したことも時代への同期性を強め、3年前には想像も出来なかったことに身を置くことが楽しかったです。

・今年よかったアルバムを挙げようかなと思います。

1.XXXTentacion「17」

まるでハードコアのようなファスト感で一躍ブレイクしたフロリダのラッパーのデビューアルバムがこのような内省的な19分になるとは予想していませんでした。タイトル通りティーンエイジャーのために作ったとイントロで本人の口から説明されているアルバムは、まるでNirvanaのアンプラグドのような陰鬱ながら美しいメロディーを持っています。与えたインパクトという意味でも余りにも大きかったですし、アルバム発売を心待ちにする経験自体がそもそも久しぶりで、それだけ僕はこのラッパーに新たな時代性を感じ、興奮していました。自身の破滅願望というものをむき出しにされるアーティストが大好きです。その儚さに僕は毎回気付かされるのです。私も同じであったと。


XXXTENTACION - Dead Inside (Interlude) (Audio)

2.Lil Uzi Vert「Luv is Rage」

XXXTentacion「17」と同日リリース。この2枚のアルバムがそもそもトラップを出自としながら全く別物になっている事実!。トラップはもはや一過性とは呼べないほどに浸透していることが実感しました。「17」が完全にトラップミュージックの暴力性の先、根源的な破滅願望に到達した結果トラップミュージックとは似ても似つかない物になった一方、Lil Uzi Vertのアルバムはトラップのマナーに則りつつもそのメロディアスなフロウを駆使し、よりトラップをポップミュージックとして完全に消化しています。多彩さ、曲数の多さなどの点で「17」の真逆ではありますが、トラップの更なる先を目指したという点では共通しているように思います。音楽最重要ポイント、狂ってる系トラックが多くていいです。


Lil Uzi Vert - The Way Life Goes [Official Visualizer]

3.KiLLa Crewミックステープ諸作

国内でもっとも精密に現在のヒップホップを翻訳しているのがKilla Crewだと思います。リリック・ラップ・ビートどのクオリティーも「日本語ラップ」ではない水準ではないでしょうか。個人的にすごいこういうものに感化されやすいです、キチガイなので。

4.Playboi Carti「Playboi Carti」

Playboi Cartiも今っぽい独特のトラップのサイケ感があって気持ち良くてよく聴きました。Pi'erre Bourneのビートは良かったです。

5.Smokepurpp「Deadstar」

暗くて大好き

6.Trippie Redd「A Love Letter To You 2」

Trippie Reddも最近のトラップで目立ち始めた一人。この人は歌えるのが強い。エモラップぽい流れにも入るのかな。泣ける歌を書くから繊細な感じなのかなと思ったら、めっちゃ性格悪そう。

 

SZA「Ctrl」はクオリティーの高さとバラエティーの豊富さがUSのヒップホップぽくていい

 

wifisfuneral「Boy Who Cried Wolf」

トラップミュージックの最近の人ほどやり過ぎない暗さとラップの上手さでいい。

 

Goodmoodgokuと荒井優作のEPも、世界的にもオリジナルかつ現行にぴったりと沿ったフィーリングで息を呑んだ。友達なのもあって余計に。

 

 Her`sの「Songs of Her`s」は今年インディーで唯一まともによく聴いたアルバム。夜中に酔った帰りによくあう。死にたくなるような曲が一杯あって大好き。そもそもメロディーがちゃんとあるポストパンクに自分は相当弱い。

 

岡田拓郎「Nostalgia」

インディーロック、もう一つありました。ミキシングや音響など、細部に宿る音楽の魅力に関してはヒップホップの聴き過ぎで忘れがちだったのですが、このアルバムはそれを思い出させてくれます。丁寧に作られた作品というものは、丁寧さ自体がかなり価値を持ちますよね。そういうものにはとても憧れがあります。

見てみて気付くとサブスクリプションサービスの影響かもっと聴いているんですけど、その分、記憶に残っているものは減りましたね。もう少し気を使って音楽を聴こうかなと思います。

どれも、良かったら聴いてみて欲しいです。

ではまた。